動画広告を提供しているゴールドスポットメディアさんにリッチメディア広告について聞いてみました

(キャッチ用)GSM望月さん-02-01

一昨年からいち早くリッチメディア広告を展開しているゴールドスポットメディアジャパン。世の中では動画広告を含めたリッチメディア広告に注目が集まっているが、実際にリッチメディア広告を扱う現場ではどのようなことが行われているのか。アドテクノロジー業界の隆盛に伴い、リッチメディア広告の効果測定方法なども今後多様になっていく中で、リッチメディア広告を専門に扱うゴールドスポットメディアジャパンの担当者は何を考えているのかを伺ってみました。

始めに望月さんがリッチメディア広告に携わっている経緯をお願いします。

僕がリッチメディア広告に携わるきっかけになったのは、新卒で入社したサイバードという会社でした。ちょうど広告業界ではガラケーでFlashができるぞというタイミングだったので、僕も営業でガラケー向けにリッチなクリエイティブをご提案していました。その後転職したCCIでは、タイミング良くスマートフォンの新規事業立ち上げを行い、その後に起業をしてゴールドスポットメディアのコンサルティングを始めたのをきっかけに現職に就きました。過去の学びがあって現在のリッチメディア広告×スマートフォンという軸でビジネスを行えているので、沢山の方々に機会を頂けたおかげだと思っています。

立ち上げで苦労したことはありますか?

正直に申しますと全部ですね(笑)もちろん立ち上げですからビジネスはゼロなわけです。弊社の代表と僕とで、広告にまつわるすべてのプレイヤーを訪ねて回り、何か可能性はないかと探る毎日でした。御社に出会ったのもその時です。前職で一緒だった人間がadingoさんに在籍していたので、藁にもすがる思いでちょっと助けてくれと連絡しました。そんな時代から一歩ずつ媒体社様へ営業をして、なんとか大手媒体社様と連携してリッチメディア広告を商品化でき、収益が徐々に稼げるようになりました。昨年、ゴールドスポットメディアジャパンとして日本法人を設立し、人数も増員し、現在5名で運営しています。

ブランディングという言葉をCPAから逃げるための言い訳にしてはいけない

スタートして事業は順調ですか?

SONY DSCおかげ様で去年と比較して、倍以上に伸びています。弊社の方針として動画広告に注力したこともあって、売上げが伸びているのも引き合いが高いのも動画広告です。現在は弊社が動画広告×スマートフォンという軸でPRを行っていることもあり、動画広告専門の会社と思われがちですが、実際は動画以外のリッチメディア広告全般を扱っています。今後も動画広告に注力することは変わりませんが、合わせて動画広告以外のリッチメディア広告も一層広げていくつもりです。

 

GSMで動画広告を活用している広告主さんはやはりブランディング目的が多いのですか?

そうですね。今はいわゆるブランディング目的のテレビCMを行っているような広告主様が多いです。リッチ=ブランディングという考え方、そしてテレビCMはブランディングのために行われているという考え方が浸透しているためだと思います。
しかし、私はテレビCMも含めた動画広告が、全てブランディングのためだけのものだとは思いません。テレビCMであってもブランディングじゃなく販売促進を目的としたものはたくさんあります。動画=ブランディングなのではなく、ブランディング用の動画と販促用の動画があるということです。ブランディング用の動画と販促用の動画は別物として制作され、扱われるべきですし、ブランディングという言葉を単にCPAから逃げるための言い訳にしてはなりません。

今後はCPAを追いかけるような、販促用の動画を使った動画広告も増やしていきたいと思っています。獲得を追うのであれば、動画のA/Bテストを行う→タイミングを分けながら当てていく→視聴データを見ながら獲得できる動画にオプティマイズしていく、という手順をしっかりと踏む必要があります。この手順はとても重要ですが、テレビCMでこれを実施するのはコストがかかり過ぎて難しいですよね。そもそも動画をオプティマイズするという発想がないこともあります。Webならそれができます。テレビCMで販促用の動画を流しているクライアント様や、テレビCM程のコストを出せなかった獲得系広告主様が、Webだからできる事があるんです。動画も従来の静止画バナー同様、効果検証をしてPDCAを回すことで、獲得系の広告主様にも活用していただけると思っています。

動画広告を行う広告主さんのKPIはどこなのでしょうか?

動画広告では「平均視聴時間」「動画視聴回数」をKPIとすることが多いです。また、一部の広告主様では、「通常の静止画バナーから流入したユーザー」と「動画広告を視聴してから流入したユーザー」を比較してオウンドメディアでの回遊率の違いやサイト内検索キーワードの違いなどを追っている場合もあります。しかし、ここまで効果検証をしている広告主様は少ないのが現状です。

また、ご出稿いただく広告主様の業種もまだまだ限られています。車系、飲料系の広告主様は、PCでの動画広告は行っているのにスマートフォンでは行っていない場合が多いので、今後入ってくる可能性はあるかと思っています。

インビュー率 × 画面占有率

PCと違いスマートフォンでの動画広告は画面のサイズも限られるため難しいのではないかと思うのですが、その点はいかがですか?

SONY DSC従来の動画広告はPCでの利用が殆どでした。おっしゃるとおりPCはスマートフォンに比べ画面のサイズが大きいため、広告のインビュー率が高いことが特徴です。しかし、スマートフォンは画面が小さい分、画面の中で広告が占める割合が高く、ユーザーへの訴求率が高いというメリットがあります。

つまりはPCもスマートフォンもそれぞれ特徴があり、インビュー率と画面占有率の掛け算で広告効果が現れると思うので、一概に画面が小さいから難しいわけではないということです。

既存の広告とはいろんな点で違いますね。

そうなんです。画面サイズの違いによってインビュー率、画面占有率が違うことはもちろん、リッチメディア広告は広告効果を検証するポイントがたくさんある点が既存の広告と大きく違います。例えば動画広告を全部見た人数、動画広告を見るのを途中でやめた人数、動画広告のどのタイミングでユーザーがクリックしたのかなど様々なポイントでレポートを取得できる。この動画広告を最後まで見た人にだけリタゲ広告を配信する、というようなより細かいセグメントが技術的に可能です。そういったものを複合的に見ていって、何の効果が良かったのかを明らかにしていく必要があると思っています。

動画広告以外のリッチ広告を含めると、今後は広告のレギュレーションが多様化していくと思いますが、現時点で何らかの標準みたいなものはあるんですか?

リッチ広告に関しては今も標準と言えるものは無いと思っています。大体決まっているのは表示できる広告枠のサイズぐらいです。主に320×50px320×100px300×250px3サイズで展開することが殆どですが、これは媒体社様が枠をどのサイズにするかというだけの話で、作る側としては319×49pxの広告だって作れますよ。

ただ何もかもが自由となると、媒体社様も代理店様も広告が売りにくくなりますよね。そこで弊社では予めリッチメディア広告に一定のテンプレートを用意して広告商品のご提案を行っています。一例ですが、このようなものです。

  • バナーがアニメーションで回転するもの
  • 一部が動画で一部が静止画になっているもの
  • バナー上でスワイプすると画像が切り替わるもの

あとは媒体社様に画像や動画の素材容量だけ決めて頂き、GSMが作ったリッチ広告メニューをそのままお使い頂くことが可能です。

また、媒体の特性に合わせてイチからリッチメディア広告メニューを作る場合もあります。こちらの場合はご要望に細かくお応えできるので、”このページが開いた瞬間にこのアニメーションが始まって、何秒でエフェクトかけてこのイベントでこの画像がフェードインしてきて、文字をクリックするとエキスパンド、画像をクリックすると動画再生”みたいになんでもありです(笑) 主に企画ものの広告を出したい場合などにお作りしています。

GSMの今後のトライ

今後取り組みたいことはありますか?

SONY DSC

やらなくてはならないことが大きく2点あります。1つはモバイルメディアのリッチメディア広告市場をしっかりと作ることです。インベントリーの拡大は媒体社様と連携し配信パートナーとして早急に進めたいです。また動画広告に関しては、お客様によっては動画素材をお持ちではないので、制作部分のお手伝いもカバーできるようにします。そのために先日動画制作会社のフレイ・スリー社と提携し、動画の制作を行うパートナーを得ました。彼らが作った動画をすぐに広告にも使えるようにしたので、動画素材をお持ちでない広告主様にもご出稿いただくことが可能です。

2つ目は動画にかぎらずリッチメディア広告全体が抱える課題の解決です。これは先に述べたリッチメディア広告の効果測定の問題で、ユーザーにリッチメディア広告がどんな影響を与えているかをいろんな方法で検証していきます。その中の一つとして、すでにニールセン様やカンター様と提携して始めているのがインバナーサーベイと呼ばれている手法を使ったアンケート調査です。広告に直接アンケートを埋め込んで、この商品の好感度はどうですか?といったアンケートを広告枠内で行うものです。直接広告から得られる結果だけでなく、このようにあとからユーザーに広告やPRをした商品の印象を確認する。このように複合的に効果を検証していこうと思っています。

今後GSMはどうなっていくのですか?

最近はリッチに関連するものは片っ端から手を出しているんです。まずは、“とりあえずGSMにいけば、リッチメディアがわかる”、みたいな状態になっていたいなと。その発展形として、ゆくゆくはアドテクの総合商社のようになっていければ良いと思います。クリエイティブ制作の側面だけでなく、もっと表に出ていってトータルソリューション提案するサポート企業になりたいですね。

 

今回のインタビューは・・・

株式会社ゴールドスポットメディアジャパン

セールスディレクター 望月 貴晃 さんです。

貴重なお話をありがとうございました。

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