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アメリカと日本のSSPの違いってなに?(前編)

2月が終わる頃、毎年恒例の「日本の広告費」が電通より発表されていました。

2011年全体では前年比で2.3%減だったようですが、インターネット広告単体では4.1%増と引き続き成長傾向が見られました。

スマートフォン市場の成長から、モバイル広告に注目が集まることが多いですがPC向けウェブ広告もリッチコンテンツやアドエクスチェンジなどの技術の進化が手伝って継続的に拡大していると言われています。

技術の進化という点で考えてみると、弊社が提供するFluctを始め、SSP(Sell-Side Platform)の動きも目立ってきました。

それは、「2011年のSSPの主な動きとadingoを振り返る」を見て頂ければ一目瞭然だと思います。

さて、海外のSSPに目を向けてみるとどうでしょうか。

日本の3年先を行くとも言われているアメリカでは、アメリカ国内のみならず海外支社も設立し、積極的にそのサービスを拡大しているようです。

ここでは、広告先進国と言われるアメリカSSPの中でも比較的規模が大きいとされるAdmeldPubMaticrubicon projectについて調べてみたいと思います。

2回に分けて連載するこの記事、前編では3社それぞれの特徴について、後編では3社と日本のSSPの違いについて調べてみたいと思います。

前編 アメリカを代表するSSP 3社の特徴

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※画像をクリックすると資料をアップしたSlideshareに遷移します。(2012年3月27日作成)

※SSP(Sell-Side Platform) メディアの広告収益を最大化させる仕組みです。

※comScore500 comScoreが発表しているパブリッシャーリスト

Admeld

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~先進的な機能を次々に発表。Google買収によってますます進化が加速するか~

会社・経営陣

  • 経営陣の多くは、サイトの収益管理担当などパブリッシャー出身者。
  • CEOのMichael Barrett氏は元Fox Interactive Mediaの副社長を務め、同社が持つ全ての媒体の収益最高責任者を歴任。
  • パブリッシャーとしての経験を活かしたサービスに定評あり。

サービス

  • 主に大手パブリッシャー向けにサービスを提供。
  • 2010年11月、プライベートエクスチェンジを発表。(業界初)
  • 過去3年を費やし、当初は ウェザーチャンネル用に開発したが、今では大手パブリッシャーが多数利用。
  • 月間ユニークユーザーは1億(プライベートエクスチェンジ経由のみ)
  • 2009年3月、広告モニタリング・ブラウザープラグインを発表。(業界初)
  • 2010年1月、モバイル向けの広告配信最適化を提供。(業界初)
  • カスタマーサービスに力を入れており、24時間年中無休対応。

今後

  • 2011年11月の時点で、オーストラリアと東南アジアで15のパブリッシャーと提携。
  • 2011年末に、GoogleのAdmeld買収を米司法省が承認したと発表。当面はそれぞれ独自にサービスの継続を発表するも、両社の強みを活かした技術・サービスが期待される。

サイト: http://www.admeld.com/

PubMatic

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~幅広いパブリッシャーに向けて機能を提供。基本的なSSP機能を拡充しながら新たな取り組みも~

会社・経営陣

  • インド出身者やインドの大学でコンピューターサイエンスの博士号を取得した技術者など、インドにゆかりのある4人が設立。
  • 既にインドで支社も設立済。
  • 新社長のKirc McDonald氏はLUMA Partnersのアドバイザーも兼務。(LUMA Partnersと言えば、カオスマップを作成した会社。)

サービス

  • 主に月間1億以上の広告インプレッションを持つ大手パブリッシャーが対象。しかし、それに満たないパブリッシャーに対してもサービスを提供。
  • 世界中のRTBバイヤー、アドネットワーク、DSPと提携。
  • 提携数は世界最大級でありながらも、ブロックリストで品質の管理を徹底。
  • 基本的なSSPサービスに加え、オーディエンスデータ管理機能をプラットフォームに組み入れ、広告の最適化を行い、広告を含めたサイトコンテンツの価値向上を支援。
  • プライベートマーケット機能(=アドエクスチェンジ機能)を発表。自動収益最適化、幅広い広告フォーマットのサポートが特徴。また、最近では出力されるレポート機能を改良。

今後

  • 2011年10月にKirk氏を社長に、11月にSteve Pantelick氏をCFOに、2012年も立て続けに経験豊かな幹部社員を獲得。
  • PubMaticは、2015年までにUSとヨーロッパの市場の一部でRTBを活用した広告市場が65億ドルになると予測。幹部社員の拡充は、こうした市場の拡大に向けての体制強化も含まれる。
  • 幹部社員の拡充を行ったことで、株式公開も視野に入れた事業展開が予測される。

サイト:http://www.pubmatic.com/

rubicon

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~選択肢の多さと広告の品質を確実に守る精度では業界トップクラス~

会社・経営陣

  • 創業者のFrank Addante氏はrubicon project設立前に会社を4社設立。それらの功績が称えられ2011年にアーンスト・アンド・ヤングの年間最優秀企業家賞を受賞。
  • 共同創業者でCFOのCraig Roah氏は、Frank氏が以前始めたL90, Inc.の副社長を歴任。(L90, Inc.はオンライン広告会社の製品開発とサポートを行う。1億ドル超えの株式上場を成功させ、DoubleClickに買収。)

サービス

  • 主にcomscore 500の(comScoreが発表しているパブリッシャーリスト)向けにサービスを提供。パートナーには大手企業が数多くあり、中でもアメリカやイギリスのネットワークリーチは最大級。
  • 元々需要としてあったアドネットワークなどの選択に加えて、CPC・CPM配信といったシステマチックな配信需要など、多岐にわたった要望を実現。
  • 多彩な配信サービスがありながらも、広告の品質ではトップクラス。
  • 直観的で使い勝手の良いインターフェイスも評判。
  • プライベートマーケット機能(=アドエクスチェンジ機能)を発表。今年2月15日に行われたリアル・タイム・トレーディング・サミットでは、新製品の発表も行いサービス強化について発表。

今後

  • 2011年後半に、パブリッシャーにとってのコントロール強化、レポート機能を改良。
  • 2012年2月にリアル・タイム・トレーディング・プラットフォーム(REVV Connect/REVV Creative Control/REVV OS)を可能にする新製品の発表。
  • 2012年1月入社のCFOのCraig氏は、入社以前に株式公開やM&Aを経験。同時に人事担当の副社長なども入社し、急成長が見込まれる業界への体制を強化中。

サイト:http://www.rubiconproject.com/

 

各社を見てみると、それぞれの強化ポイントは異なるもののRTBの対応やプライベートエクスチェンジは既に発表し改良を重ね始めていることがわかります。

また、さらなる市場の成長を見込んで経営陣の強化を行っていることも見て取れますね。

次回は、これらの特徴を踏まえてアメリカと日本のSSPの違いについて考察してみたいと思います。

お楽しみに!

 

参考資料

Admeld

PubMatic

rubicon project

この記事を書いた人

fluct magazine 編集部

fluct magazine 編集部

日本No.1 SSP「fluct」の運用で培った業界知識やノウハウを記事にして発信してまいります。

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