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Facebook,2016年4月より「Instant Articles」機能を全メディアに開放へ

本日、Facebook社は2016年4月12日に行われるカンファレンスで、これまで一部のメディアでテストを繰り返してきた「Instant Articles」機能を、国やメディアの大きさにかかわらず、すべてのメディアに対して開放すると発表しました。

[blockquote source=”Opening Up Instant Articles to All Publishers | Facebook Media”]We’re excited to announce that on April 12th at Facebook’s F8 conference, we will be opening up the Instant Articles program to all publishers—of any size, anywhere in the world. [/blockquote]

通常、ユーザーがFacebookアプリ内でタイムライン上の記事をクリックすると、アプリ内ブラウザが開き、記事ページに飛び、記事を読むことになります。ここには2つの問題が存在します。

1つ目の問題は、記事ページがレスポンシブデザインではない場合、ユーザー体験が大きく損なわれるということです。2つ目の問題は、「速度」の問題です。ネットワーク環境が変化するモバイル端末では、ユーザーが仮に地下鉄や地下フロアなどネットワークが弱いところで記事を閲覧しようとすると、ページ読み込みに時間がかかってしまい、快適に記事を読むことができないということがしばしば発生していました。

Facebookが提供する「Instant Articles」は、メディアが自社コンテンツを事前にFacebookのサーバー上に置いておくことで、ページ読み込み時間を劇的に減らすことができる機能です。Facebookは、この機能を利用することで、通常のモバイルウェブで記事を閲覧するときの10倍のページ読み込み速度を実現できると紹介しています。

ニュースアプリが様々なメディアの記事を事前にキャッシュしておき、ページ読み込み速度を速くする手法は、日本ではSmartNewsが提供している「スマートモード」が有名です。また、SmartNewsは「SmartFormat」という規格を発表しており、メディアはこのフォーマットで記事内容をSmartNewsに送ることが可能です。

では、Instant Articlesの気になるポイントを見ていきましょう。

[blockquote source=”Opening Up Instant Articles to All Publishers | Facebook Media”]

  • With Instant Articles, publishers have full control over the look of their stories, as well as data and ads.
  • publishers have the ability to bring their own direct-sold ads and keep 100% of the revenue, and track data on the ads served through their existing ad measurement systems
  • publishers can monetize their content through the Facebook Audience Network.
  • publishers can use their existing web-based analytics systems to track article traffic or use third-party providers.[/blockquote]

[well]

  • Instant Articlesを利用しても、パブリッシャーは、記事内容はもちろん、データや広告もすべて自社で完全に管理することが可能です
  • Instant Articlesを利用しても、パブリッシャーは、自社の純広告をこれまで通り配信することができ、既存の広告配信システムを通じて配信された広告のデータ、そして収益はこれまで通り100%メディアが受け取れます
  • パブリッシャーは、「Facebook Audience Network」を通じてマネタイズを実現することが可能です
  • パブリッシャーは、これまで利用してたウェブベースの解析ツール等をそのまま利用することが可能です

[/well]

「Facebook Audience Network」が簡単に利用できることは、メディアにとって大きなメリットですが、Wall Street Journalによると、メディアが「Facebook Audience Network」を利用した場合、30%がコミッション(手数料)として徴収されると伝えています。

[blockquote source=”Facebook’s Instant Articles Advertising Fixes Win Over Publishers”]Indeed, some publishers cited the Audience Network as a major reason Instant Articles are proving more lucrative, even after Facebook has taken its 30% commission. [/blockquote]

また、Facebookは、Instant Articles上に掲載する広告に、多くのガイドラインを設けています。

[blockquote source=”Here Are the Ad Types Facebook’s Instant Articles Will Allow”]

  • 1 large banner ad, sized 320×250 or 300×250 pixels – or – 2 small banners sized 320×50 or 300×50 pixels for every 500 words of content.
  • A maximum of 4 total ads per article, and a maximum of 2 small banners per article.
  • All articles are allowed to have at least one ad, regardless of the length.
  • Publishers may include no more than one house ad per article.
  • No ads may be placed “above the fold” on the first view of the article.
  • Publishers may not include ads in autoplay videos embedded in their articles, although ads in third-party video players are allowed.

[/blockquote]

上記ガイドラインは、2015年にWall Street Journalが伝えているものであり、最新の情報ではない可能性があります

Facebookは、すでにInstant Articlesの仕様書を公開しています。4月の正式リリースまでの間に、興味のあるパブリッシャーは準備をすることが可能です。現在テストフェーズで下記のメディアがすでに導入を開始しています。また、先月日本からも多くの会社がテストパートナーとして参加することが発表されています。

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モバイル環境における速度改善は、Facebookの「Instant Articles」に加え、Googleが立ち上げた「Accelerated Mobile Pages(AMP)」など近年大きな関心を集めています。

最後に、今回のFacebookの「Instant Articles」や、昨今のニュースアプリの台頭により、メディアは大きな選択を迫られています。これら新しいトラフィックエンジンの登場により、多くのメディアでPVが一気に増えている一方で、自社サイトのPVは減少し、必ずしも収益が増えているわけではないからです。これまでどのような形であれ、PVを増やすことが、収益を上げていく王道だったところから、PVを上げることが必ずしもメディアの収益に繋がらなくなっているケースが生まれています。当社がメディアにヒアリングしたところ、すでに対応中、もしくは積極的に対応をしたいと答えたメディアがいた一方で、様々な理由から「Instant Articles」や、ニュースアプリへの記事提供を進めていくことに積極的ではないメディアがいることもわかりました。今後、メディアは、現在の複雑な状況から、自社の資産である「コンテンツ」をどのようにプラットフォームに配分し、収益に結びつけていくのか再考を迫られています。

本記事及び翻訳箇所は当社独自の見解です。また原文を意訳している箇所がございます。ご了承ください。

この記事を書いた人

fluct magazine 編集部

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日本No.1 SSP「fluct」の運用で培った業界知識やノウハウを記事にして発信してまいります。

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