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fluct社の新卒3年目社員が世界最大級のデジタルマーケティング・カンファレンス「dmexco」に行ってきました!

2016.11.16 1877view

9月14、15日にドイツのケルンで開催された世界最大級のデジタルマーケティング・カンファレンス「dmexco」に参加してきました。fluct社は2014年に出展社として参加していましたが、今年は来場者として2年ぶりに参加しました。今回初めて海外カンファレンスに参加した新卒3年目社員が、実際に参加して感じたことを写真を交えお伝えします!

dmexcoとは

ご存じない方もいらっしゃると思うので、今年のdmexcoの概要をご紹介します。

dmexco http://dmexco.com/home/

  • 今年で8回目の世界最大級のデジタルマーケティングの国際見本市
  • 日時:2016年9月14日(水)9時~18時半、15(木)9時~15時半の2日間
  • 会場:ドイツ ケルン市 ケルンメッセ
  • 2016年テーマ「Pure Business」
  • 来場者数:50,700名
  • 出展社数:1,013社(半分がインターナショナル企業)
  • 登壇者:570名
  • ステージ数:15ステージ
  • プログラム数:250以上

Dmexco公式サイトより

dmexco会場

dmexcoは、毎年ドイツのケルン市で開催されています。ケルンはベルリン、ハンブルク、ミュンヘンに次いでドイツの中で4番目に大きな都市で、ライン川両岸にケルン市街が広がっています。まずケルンに着いて思ったのはケルンの街中にもdmexcoの広告があることです!駅のホームの中や、街中の看板などにdmexcoの広告があり、街を上げてイベントを盛り上げていました。

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会場となるケルンメッセは、展示面積286,000㎡もある世界で4番目に大きい会場です。(日本で一番大きい展示場である東京ビッグサイトの約3.5倍の広さです)ライン川沿いケルン大聖堂の向かい側に位置し、ケルンの中央駅から電車で10分程度なので交通の便がとても良いです。

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(晴天にも恵まれ、すばらしい環境でした!)

dmexcoの会場全体は大きく分けて4つのブース会場と2つに分かれています。上記の図のホール6~9がブース会場で、ホール5と、上図にはないですがホール8の横の2箇所にセミナー会場がありました。

map

dmexcoの概要数値からも分かるとおり、来場者の数がとても多いため、チケットを発券するだけでも長い行列に並ばなければなりません。4つのブース会場それぞれも非常に広く多くの出展社がブースを用意しており、ブースに立ち寄らずに会場を歩いて回るだけでも2時間くらいはかかります。

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dmexcoの出展企業について

フロアマップ詳細はこちらです。

floormap

dmexco公式サイトより

例えばGoogleやfacebookのようなグローバルで展開している大きな会社から、日本ではあまり知られていない会社など全部で1,013社が出展していました。代理店やアドネットワーク、動画SSPからSEMやマーケティングオートメーションツールなどマーケティングに関連するカテゴリが100ほどもあり、近い領域の会社のブースが集まっています。本当に数が多いので予め訪れたいブースを決めて回り方を吟味しておくことをオススメします。
 どのブースも盛り上がっていて、話しを聞くにも順番待ちという印象でした。飲み物や軽食を用意したり、受付やMTGルームを設置して来場者を出迎えるブースもあれば、パンフレットと名刺だけを置いて自由に持ち帰って興味があれば名刺の宛先にご連絡くださいと書いてあるようなブースもありました。ドイツやヨーロッパを拠点とした企業だけでなく、グローバル展開する企業も多く出展しており、顔を合わせたMTGを目的にdmexcoのような世界各国から企業が集まる大きなカンファレンスに参加することも多いようです。

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dmexco2016のキーワード

今回キーワードとして感じたのは、ADNW・DSP・Video・Native・Geo・AdBlocking・Marketing Automation・Creative・AdVerification・AdFraud・Robot・VR/AR・Apps・Agencyなどがありましたが、その中でも特にVideoとVR/ARとAdBlokingは注目のキーワードでした。

Video Ads(動画広告)

動画広告関係のサービスを100社近くが出展していたり、カンファレンスにもVideoの話題がすごく多かったです。そういったところで日本との違いを感じました。インストリーム中心だと思っていましたが、アウトストリーム向けのサービスも多くあり、日本にも取り入れられるサービスや考え方があると感じました。
特に今年日本にも進出したTeadsのブースは盛り上がっていました。

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Teads公式flickrより

Teadsはこのようなブースで出展しており、写真からみても分かるとおりモバイル動画押しでした。特に最近日本でもリリースした縦型動画のインパクトは大きかったです。Teadsのブースでは様々な動画フォーマットが確認できるアプリも配布していました。動画フォーマットはTeadsのHPからも確認出来るようです。

またTeadsだけではなく、どのDSP/ADNW/SSPも動画は対応できていて当然のようで、それ自体が差別化となっている印象はありませんでした。

VR/AR

2つ目のキーワード、VR/ARについてです。
dmexcoでもVR/ARというキーワードが注目されており、展示会場にはVR Areaと呼ばれるVR/AR向けのエリアがあったり、GoogleやIBMなど自社のブースの中にVRを体験できるようなスペースを作っている会社がいました。

Stand: Google, Halle 7

dmexco公式サイトより

また、ブースだけではなく、カンファレンスでもVRについては話されていたようです。VR/ARがdmexcoで当たり前のように議論されていたのには驚きました。デジタルマーケティングにおいて今後VRやARはどういう発展をしていくのか、注目していこうと思います。

Experience Hall: Connect IT 4 growth: Transform Ideas to Reality!

dmexco公式サイトより

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dmexco公式サイトより

AdBlocking(アドブロック)

最後のキーワード、AdBlockingについてです。
dmexcoの直前に世界でも有名なAdblock PlusがSSPの提供をすると発表していたこともあり、様々なところで話されていました。日本に比べ、海外ではAdBlockingをしているユーザーが多く、全体の20%ほどに達すると言われています。カンファレンスのテーマにもなるように、デジタルマーケティング市場の中で大きく明確な課題の一つでした。広告主や媒体社は今後どのよう対応していか、今後どうなっていくかなどについて話していました。日本でもAdBlockingは普及される可能性は十分にあるので、きちんと情報をキャッチアップしていきたいなと思います。

 

dmexcoのブース

私が回ったブースの中から印象的だったものをいくつか写真と一緒にご紹介したいと思います。

start-up village

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スタートアップビレッジには世界中から約100社ほどのスタートアップ企業が出展していました。他のブースとは違い、特に大きな装飾はなく机と椅子と看板だけ。dmexco公式パンフレットに書いてある紹介文を元にいろんな会社を訪れました。

アジア向けのアドネットワークやクリエイティブ管理ツール、動画広告の配信サービスやアプリ解析ツールなど、幅広い領域でビジネスを展開するスタートアップが参戦していました。またスタートアップブースのすぐとなりにはステージがあり、各企業が15分ほどのプレゼンテーションを行います。このプレゼンテーションを聞いて、気になった企業のブースに詳細を聞いたり事業提携のディスカッションをするという流れです。

スタートアップビレッジから1社ご紹介すると、adacusという会社がCSPという名のプラットフォームをPRしていました。CSPとはCreative-Side Platformの略で、クリエイティブを最適に出し間分ける仕組みを提供しているそうです。DSP/SSPはもちろん聞いたことがありましたが、CSPというサービスは日本で聞いたことがありませんでした。

また、2年前にdmexcoに訪れたときには、今やネイティブ広告領域の最先端を走るShareThrough社が、スタートアップ向けブースに出展していました。このスタートアップビレッジから出発し、急激に大きくなる会社が存在するのがこのデジタル領域のスピード感、面白さだと改めて感じました。

インパクトがあったブース

AOL社

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日本のイベントでは見たことのない、2階建てのブースが多くありました。写真は昨年ベライゾン傘下に入ったAol社のブースです。2階建てのブースは大きく、存在感があり、グローバルでも有名な企業のものばかりです。

Twitter社

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Twitter社のブースも独創的でした。ブース側面が紐で覆われ、少し離れて見るとTwitterの鳥のマークが見えてきます。近寄るとブースの中の様子が見えてきて、中で人々が会話しているのがわかります。

Instagram社

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真正面や特定の角度から見ると、instagramアイコンや文字が見えてくる面白いブース(もはやモニュメントのみ)でした。ここでは立体的なアイコンの中に人が入ることが出来るので、ここで撮った写真をinstagramにUPしたくなる上手い仕掛けだと思いました。実際に「#dmexco」のハッシュタグで沢山写真がUPされています。

Spotify社

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先月日本でもサービスの提供を開始したSpotify社もブースを出展していました。こちらもinstagram同様見る角度によって赤い煙が見える面白いブースです。また、ブース内ではありませんがSpotifyがスポンサー枠を使って、世界のヒットチャートを席巻しているスウェーデン歌手のザラ・ラーソンを招待し生ライブも行っていました。観客も大興奮でした。

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dmexcoのセッション

私は主にブースを見ようと行動していたのでセミナーはほとんど見れませんでしたが、セッションの数も非常に多く、無料パスで見れるものと、有料パスが必要なものに分かれていました。なんとセッション会場だけで15もあります。写真のようにそれぞれの会場で大きさも雰囲気も異なります。

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Motion Hall, Bloomberg Media presents: Big Problems, Big Thinkers LIVE, Terre Blair, Caroline Hyde, Jacki Kelley

dmexco公式サイトより

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dmexco公式サイトより

それぞれの会場で2日間に渡って、朝は10時から夜は6時まで、一日5から10ほどの内容が話されます。VRやAR、クリエイティブ、動画広告、データ、アドブロックなど本当に幅広いテーマで、ゲストもLEGOの方やSnapchatの方などメーカー企業からメディア企業まで、様々な方が登壇されていました。次回のdmexcoではセミナーにも参加したいと思いました。

 

最後に

私にとって、とても刺激のある2日間でした。
日本で開催されるイベントにはできるだけ参加するようにしてきましたが、海外でのイベントは初めてだったため、ブースの大きさ、ブースでの目的、街の雰囲気など全てが新鮮でした。知らない会社もたくさんあり、私の見ている日本のデジタルマーケティング市場は、グローバルからするとまだまだ小さく、改めて世界のデジタルマーケティング市場の大きさを体感しました。冒頭にもお伝え致しましたが、イベント会場の大きさは本当に圧巻です。今後も、日本だけで満足せず、グローバルで通用する会社にしていきたいです。
市場の大きさと関係しますが、Hot Topicsが日本と違うこと、特に日本で最近話題のネイティブ/動画は出来て当たり前という状況なのは驚きでした。今回キーワードだったAdBlockingやVR/ARも近々日本にHot Topicsとして来ると思いますし、日本はやはりグローバルから少し遅れているのだと改めて感じました。
また、女性の多さにも驚きました。日本でデジタルマーケティングのイベントに行くと女性は1~2割程度で、男性の方が圧倒的に多い印象ですが、dmexoは4割くらいが女性でした。Girls Loungeという女性向けのブースや、Women’s Leadershipというカンファレンスがあるなど、デジタルマーケティングにおいて女性の重要性を感じる場面がいくつかありました。

もうすでに来年の日程も決まっているようです。2017年9月13、14日です。ぜひみなさんグローバル市場の大きさを体感してみてはいかがでしょうか。

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ライターの紹介

近江 里菜

近江 里菜

2014年4月に株式会社VOYAGE GROUPの100%子会社である株式会社adingo(現:株式会社fluct)に入社、SSP「fluct」を用いたメディア向け収益化コンサルティング営業に従事。2014年8月から外部事業社との提携を進めるアライアンス担当を務める。最近の趣味は古都巡り。

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