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カジュアルゲームアプリの海外配信における国別リテンション率と刺さるクリエイティブ〜ウェビナーレポート③

アプリソリューション本部コンサルタントの八木です!
2020年11月25日に『カジュアルゲームディベロッパー必見!国内トップ2社が語る課金&広告マネタイズとローカライズの全て』@Zoomウェビナーを開催いたしました。

このウェビナーでは『なめこ栽培キット』などのなめこシリーズを運営されている株式会社ビーワークス 中島様と、 『ハコハコ商店街』『‎魔王「世界の半分あげるって言っちゃった」』など人気ゲームを運営されている、 Cybergate Technology Limited 下山様にご登壇いただき、マネタイズ事例や、マーケティング事例についてお伺いしました。

今回は4回に渡りウェビナーレポートをお届けします!

  • 課金マネタイズ:「アプリ内課金を促進する6つの施策」
  • 広告マネタイズ:「最大4倍!課金に繋がる動画リワード導線」
  • ローカライズ:「海外配信における国別のとリテンション率と刺さるクリエイティブ傾向」
  • マーケティング施策:「ユーザー獲得、定着率向上のためのSNSマーケティング」

本記事ではローカライズ「海外配信における国別のとリテンション率と刺さるクリエイティブ」をお届け致します。ここでは、2社が実際に配信している国の特徴や、国ごとに刺さるクリエイティブの違いなどざっくばらんにお話いただきました。

ご登壇いただいたのは……

Cybergate Technology Limited
日本マーケティング担当
下山恵氏

Cybergate Technology Limitedは、『ハコハコ商店街』『‎「魔王「世界の半分あげるって言っちゃった」」』など多数のカジュアルゲームを運営、日本だけでなく世界中に展開しています。

株式会社ビーワークス
ゲーム事業部 プロデュースグループ
マーケティングディレクター
中島柚宇氏

ビーワークスは、大人気老舗アプリ「なめこ栽培キット」を筆頭に多数のなめこシリーズアプリを運営されてます。今回は代表作の1つである「なめこの巣」をメインに様々な施策をお話いただきました。

Q1:ローカライズして配信している国と、その国を選んだ理由を教えて下さい

Cybergate 下山様

中国語英語に翻訳しています。

大前提ですが、Cybergate自体会社が香港にあり、繁体字、簡体字が他社よりもネイティブなものに変換しやすいということがあります。英語にも対応出来るメンバーがいるので、こちらもよりアプリになじみやすく翻訳が可能です。

ローカライズというほどではなくアプリの仕様は変えず、言語の翻訳のみ行ってリリースしています。リリース後は、リテンション率を見て日本と遜色のない国、または少し下回る程度の実績のある国を選び、積極的にプロモーションを行っています。

ビーワークス 中島様

『なめこの巣』は、繁体字版、簡体字版、英語版でリリースをしています。

繁体語圏(=台湾)は、もともと「なめこ栽培キット」が人気を博していた地域だったため、キャラクターの認知度や人気も十分あるという実績に基づいて、海外版の配信先として選定しました。

簡体字版は、繁体語圏と親和性がある簡体語圏でも「なめこ」が受け入れられるのでは、という仮説と、そもそも人口が多い=市場規模が大きいという2点からリリースしました。

Q2:ローカライズまでに必要なステップとリリースまでの期間について教えて下さい

Cybergate 下山様

基本的には社内で言語翻訳を行うだけなので特に複雑なステップはありません。

まずは日本語・繁体字簡体字で通常リリースします。日本語版も海外のユーザーがダウンロードしてくるので、その国ごとのユーザーの動向を見てどの国に翻訳を行うかを決めます。

またプロモーションを行う上でのクリエイティブですが、「かわいい」という印象は、日本とアジアであまり変わらないようなので、女性ウケするクリエイティブを中心に作成しています。

他、日本ではゲームの内容を明確に理解してくれるようなもの、中国・台湾では、ゲームの細かい内容ではなくインパクト重視で作成しています。例えば、レベル500になったときの画面上の派手さにフォーカスして爽快感を重視したクリエティブにする、などです。

ビーワークス 中島様

『なめこの巣』は基本的に翻訳程度ですが、詳しくは下記のステップで行っております。

①ローカライズが必要な箇所の洗い出し

②翻訳担当会社さんと翻訳の方針についてのすり合わせ(意訳も可としています)

③翻訳完了

④画像リソースのローカライズ/ローカライズテキストの流し込み

⑤実装

⑥チェック

翻訳、データ作成、実装、チェック、すべて合わせると、作業期間は1言語につき1ヶ月強くらいになります。


Cybergate様とは違う点として、翻訳についてはなめこのキャラクターの特徴を十分に理解していただいている外部の翻訳会社さんにローカライズの対応をお願いしています。

長年お付き合いがあり、キャラクターも気に入っていただいているので、スムーズにやりとりが出来て大変助かっています!

Q3:日本と比較してローカライズしてみた結果、良かったところ悪かったところ、予想と乖離したところ、を国ごとに教えてください

Cybergate 下山様

広告収益は、中国と台湾のCPMが非常に高かったです。

特に中国のiOS、台湾のAndroidが予想よりも大きく上回りました。例えば日本だとCPM$20のアプリが中国だと$30程の実績になるなどです。

東南アジアは予想通りCPMが低く、獲得におけるCPIは低単価ではあったのですが、今のところ微妙だと判断しています。

リテンションは、日本と同水準もあればアプリによっては全く受け入れられないこともあったりとまちまちです。

『ハコハコ商店街』というアプリは日本と中国では同水準、次にオーストラリア、ニュージーランドと続くような感じになっていたり、『世界の半分』というアプリは日本よりも中国が著しく低いなど様々なデータがとれています。

翌日のリテンション率は、日本はオーガニック流入で50%、中国は40%、広告経由の流入だと日本で70%、中国で60%くらいの数値感です。

経路日本中国
オーガニック50%40%
広告70%60%
アプリインストール翌日のリテンション率
ビーワークス 中島様

弊社の別アプリの例になりますが、『なめこ栽培キット ザ・ワールド』では、台湾で出稿した際にダウンロード数が非常に伸びたことがありました。

また、出稿して露出を増やしたことがきっかけで、ユーザーの頭の片隅に「なめこ」のイメージを残すことができたのか、オーガニックの流入も大幅に増えました。

日本と比較して台湾は人口規模が小さいので、より影響が大きかったのではないかと判断しています。

Q4:今後配信しようとしている国はありますか

Cybergate 下山様

欧米での獲得を伸ばしていきたいです。

すでに配信はしているのですが、単純に市場規模を見ても、より多く獲得していきたいです。広告マネタイズにおけるCPMも非常に高いため期待している市場です。

ビーワークス 中島様

英語圏での配信を検討しています。

GDPRなど法律まわりの対応コスト過去に配信した際の収益結果があまり良くなかったことが参入障壁となっているのですが、ただ、人口規模を考えると期待できる市場なのでぜひ配信したいと考えています。

ありがとうございました!
次回はSNSマーケティングのセクションのウェビナーレポートをリリースいたします。お楽しみに!

この記事を書いた人

八木 孝樹

2019年VOYAGE GROUPに新卒入社後、配属先のfluctにてアプリチームのゲーム領域を担当。趣味でもたくさんのゲームアプリを試して日々研究しております。動画リワード広告について少しでもご興味があればこちらまで→
koki_yagi@voyagegroup.com