#3 次世代IDソリューションが2社語るクッキーレス移行の現状と未来【前編】

2022年5月、メディア向けに海外最新アドテクトレンドのオフラインイベントを開催しました!

クッキーレスへの移行に頭を悩ます媒体社。そんな今、需要が広がるIDソリューション。

2018年以降、EU一般データ保護規則(GDPR)やカリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)などの個人情報に纏わる法規制が世界中で施行されました。これによって、欧州では3〜5%のユーザーが同意を示さず、識別ができなくなったユーザーの価値がCPM換算で50〜80%ほど低下しました。また、GoogleやAppleといった大手ベンダーが、サードパーティCookieやモバイル広告IDの利用を制限する方向にかじを切ったことにより、識別できなくなったSarafiユーザーの価値は、Chromeユーザーの2分の1または3分の1にまで低下したとも言われています。

プライバシー保護に対する関心の高まりを受け、サードパーティcookieに代わるIDソリューションは媒体社や広告主にますます注目されるようになってきています。

5月に開催したイベントには、次世代のIDソリューションを提供するID5とNovatiqの2社にご登壇いただきました。前編と後編の2回に分けてご紹介できればと思います。

今回は、英国発のID5社について、Morwenna Beales (Global Strategic Partnerships)によるプレゼンテーションをもとに、同社IDソリューション識別方法やメリットについて説明します。

◼️ID5 Morwenna Bealesの紹介

ID5で戦略パートナーシップのVPを務めるMorwennaは、まず、世界中でプライバシー保護の関心が高まる昨今の現状をID5はどのように見ているのかという点から話し始め、ユーザー識別能力、つまりユーザーIDはデジタル広告エコシステムの根幹をなすもので、ターゲティングや配信の最適化、効果測定など、デジタル広告のあらゆる側面で必要なものであるのだと述べました。同時に、現在一般的に利用されているユーザー識別手法は、ウェブではCookie、アプリではモバイル広告ID、CTVではIPアドレスなど、環境によって利用する識別子が異なり、そのためにエコシステムの複雑性を生んでいるのだと言います。このようなデジタル広告の複雑性を解消し、さらにはブラウザの制限によりサードパーティCookieが使えない状態になったとしても、持続的に利用できるIDソリューションとして生み出されたのがID5の「ID5 ID」なのだそうです。

ID5はCookieを使わずに、ユーザーを識別します。

  • ID5とはどんなサービスなのか。

ID5は、オンライン広告の収益向上を実現するユニバーサルIDソリューションです。

サードパーティーCookieやモバイル広告IDが利用できない環境においても、ユーザーの承認を得た安全・安心なユーザーIDを用いて、オンラインユーザーの傾向や行動の把握や、クロスデバイスマッチングを実現します。

  • どんな特徴があるのか。

①プライバシーファーストの共通IDインフラ

ID5 IDは、IAB※1(The Interactive Advertising Bureau)の同意設定管理用TCF※2(Transparency& Consent Framework)と連携して機能するように設計されています。また、暗号化された状態で受け渡しされ、復号化の権限を持つ認証済みプラットフォームのみが利用可能なプライバシーファーストのIDソリューションです。

※1 インターネット広告業界団体Interactive Advertising Bureau(インタラクティブ・アドバタイジング・ビューロー)の略称。米国ニューヨークに本部を置き、約650社のメディアとテクノロジー企業が加盟する。

出展;IAB – マーケティング用語集:MarkeZine(マーケジン)

※2 メディア企業のGDPR準拠対応を標準化しようという目的で策定された、広告業界全体としてのフレームワーク。

出展;【一問一答】「 TCF 2.0 」とは?: GDPRに準拠する「透明性と同意の枠組み」の改定版

②クッキーを使わずに、ユーザーを識別できる

サードパーティCookieに依存しないため、ChromeがサードパーティCookieのサポートを停止すると言われている2023年以降も安全・安心なユーザーIDとしてお使いいただくことができます。

確定論的情報のみを使用するIDソリューションの場合、ユーザーのEメールアドレス、電話番号、会員IDといった特定型情報しか取得できませんが、ID5の場合はハードシグナルと呼ばれる確定論型情報に加え、ソフトシグナルと呼ばれるIPアドレス、OS、ブラウザ、ページ滞在時間といった推定型情報もユーザー同意のもとで取得します。このように、ID5は、特定型情報と推定型情報を組み合わせることで、世界中のオンラインユーザーの60~70%を識別することを可能にしています。

③効率的な識別インフラの構築

DSPとのマッチ率を100%に近づけ、媒体社の在庫価値を最大化するためのIDインフラを提供をします。

  • どんなベネフィットがあるのか。

では実際にID5 IDを使って広告配信をした場合、どのような効果が見込まれるのでしょうか。ID5のケーススタディから紹介します。

①リーチの増加

ID5がドイツのデータプロバイダOSDS社(OS Data Solutions)およびドイツのパブリッシャーと共同で欧州で実施したキャンペーンでは、ID5 IDを採用したOSDS社のデータをすべてのブラウザで有効にした場合、全体的なリーチが28%増加したとのことです。

②インプレッションの増加

上記と同キャンペーンにて、ID5 IDを使用した場合とサードパーティCookie IDを使用した場合の配信量を比較すると、ID5 IDのほうがFirefoxで16倍、Edgeで14倍、Safariで8倍多くインプレッションを獲得したことがわかりました。

③ROI向上

上記と同キャンペーンにて、OSDSはデータを活用してより競争力のある価格でクッキーレスのトラフィックをターゲティングしたことにより、勝利入札が29%増加しました。また、eCPMはクッキーレスインプレッションの競争率が下がったことにより7%低下し、OSDSのクライアントのROI向上にもつながりました。

ID5 Morwennaのコメント

今回日本のパブリッシャーの皆さんにお話させていただく機会を設けていただいたことに心からお礼を申し上げたいです。カンファレンスは見事にオーガナイズされ、聴衆の参加やミーティングは本当に洞察に満ちたものでした。日本のプログラマティックエコシステムのクッキーレスへの移行をID5が支援できるよう、今後も尽力してまいります。

まとめ

ID5 IDは、①ユーザーのプライバシーファースト②Cookie未使用でユーザーを識別、どちらも実現できるIDソリューションです。Cookieに代わるソリューションを検討中の媒体社や広告主のみなさまユーザーに嫌われずに広告収益を上げたい媒体社や広告主のみなさま、是非一度ご検討してみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

mackey

fluct社のマーケティング担当。
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