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今問われている「Webメディアの質」とは?メディア・ヴァーグの掲げるユーザーファーストのメディア作り

今問われている「Webメディアの質」とは?メディア・ヴァーグの掲げるユーザーファーストのメディア作り

乗りものや交通に関するニュースメディア『乗りものニュース』や、暮らしに役立つ基礎知識が満載の『オトナンサー』などWebメディア事業を手掛ける株式会社メディア・ヴァーグ。独自取材による一次情報を元にメディア作りをされているメディア・ヴァーグに、今問われている「Webメディアの質」についてお聞きしてきました。

お話を伺ったのは・・・

営業企画部 チーフコンサルタント
坂口 巧さん
配信業務や広告運営など幅広いミッションを担ったのち、現在は外部取引先のコンサルティングやタイアップコンテンツの営業を担当している。

メディア・ヴァーグの考えるWebメディアの質とは?

メディア運営におけるこだわりは何ですか?

コンテンツの質にこだわっています。メディア・ヴァーグでは自社メディアとして「乗りものニュース」と「オトナンサー」を運営していますが、ほぼすべての記事を独自で取材を行った一次情報を元に作成しています。「乗りものニュース」と「オトナンサー」合わせて1日に約15本程度の記事を更新していて、そのうちの9割は内製によるものです。専門性の高いテーマの場合は外部に依頼して書いてもらうこともありますが、ほとんどの記事は社内の編集記者が執筆しています。新聞・出版社出身のものやフリーで執筆活動を行っていたものなど経験者も多く、メディア作りに対する熱量が高いメンバーです。

乗りものニュース、大人ンサー

そうして作り上げるコンテンツの質は、取材力とスピードで決まります。取材力とはつまり、一次情報※記事のために取材やインタビューを行って仕入れた情報をいかに集めるかということです。そして、その情報は正確でなければなりません。パブリッシャーとして一次情報を取り扱うにあたり、ファクトの裏取り、つまり集めた情報が真実かどうかを確かめることはとても重要です。裏取り作業は手間が掛かりますが、「読者は他に無い情報を求めて記事を読んでいるんだ、メディア・ヴァーグは読者にとって情報源なんだ」という意識を高く持ち、オリジナルで正確な情報発信を徹底しています。そしてその情報をいかにスピーディーにユーザーに届けられるかも重要です。速報性の高さが問われるネタは、担当者が取材現場で書きあげた記事を30分ほどで公開することもあります。記事は全て編集部でチェックし、その後運用チームがCMSに入稿して公開となるのですが、そうした部署間での連携をスムーズに行っていることで、スピードを高められているのだと思います。
一次情報の正確さとスピード、相反しがちなこの2つの要素を徹底して追及することで、Webメディアとしての質を高めていきたいと考えています。

監修してもらう専門家の選定にも責任を持つ

記事によっては、専門家の方に監修していただくこともあります。ひとことで専門家といっても、一つの事象に対しての見解が人によって分かれることもあり、選定はとても難しい部分です。テーマに沿った専門家との繋がりが無ければ探し出し、一から関係性を築きあげていくこともあります。正直、1記事あたりのパフォーマンスを考えると効果は見合わないかもしれません。しかし、そこについても手を抜かず、信頼できる専門家をアサインすることも、パブリッシャーとしての責任だと考えています。
私たちが手掛けているWebメディアは無料で読めますが、だからと言ってそれが記事の質を下げていい理由にはなりません。読者からの信頼を得るには、質の高いコンテンツを生み出し続けることしかないと思っています。

質の高いコンテンツを生み出すサイクルとは?

メディア・ヴァーグの創業について教えてください

メディア・ヴァーグ創業のきっかけは、代表の浦山が会社員時代、個人的に更新していたブログでした。サッカー情報に関するブログだったのですが、開始から1年で100万までPVが伸び、オフ会を開催したところ80人も読者が集まったそうです。そうした実体験から、Webの可能性に惹かれ、もともと勤めていた出版社を退職し起業したのがメディア・ヴァーグです。創業時から、ネット上に質の高いコンテンツを提供することを目標としています。質の高いコンテンツを生み出し、ファンを増やし、ファンが喜んでくれるようなサービスを展開し、還元された利益を取材に充ててさらに質の高いコンテンツを生み出すというサイクルを回しています

質の高いコンテンツを生み出すサイクルを回すために、どういったことを意識されていますか?
読者の声に耳を傾けています。記事のコメント欄はもちろん、SNSでのコメントもチェックし、反響が大きい記事≒読者が求めている記事と捉え、次の企画に活かします。また年に1度はユーザーアンケートを実施し、積極的にユーザーの声を聴く場を設けています。「こういった情報が欲しい」「このテーマをもっと深堀してほしい」というご意見をいただくことも多く、頂いた要望を反映させて作った記事も多くあります。コメントのチェックや問い合わせ対応などは運営チームの業務ではありますが、実際は記者も編集部も皆チェックして、読者の能動的な動きを逃さないようにしています
こうしたなかで、コメント欄やSNS上で読者同士のコミュニケーションが生まれていることに気づきました。読者がそういった場を求めているのであればと、今年6月にオープンさせたのが「みんなの乗りものニュース」です。本家の「乗りものニュース」とは違い、ユーザーが主体となって情報を発信できるCGMサイトになっています。駅や車両などの写真を中心に、徐々に投稿が集まりはじめています。

みんなの乗りものニュース

「みんなの乗りものニュース」は一例ですが、ユーザーに対して真摯に対応し、要望をキャッチアップしてコンテンツに反映していくことを、日々のコンテンツ作りにおいて当たり前に取り組んでいます。そうした一連の流れが、ユーザーファーストのメディア作りなのだと思います。

マルチメディア展開、脱広告モデルへの挑戦

雑誌展開をすると伺ったのですが、どういった狙いがあるのでしょうか。

今秋に新幹線特集を組んだ雑誌版「乗りものニュース」を発売する予定です。「乗りものニュース」は開始から4年で月間2500万PV/400万UUまで成長し、コアなファンを増やしてくることができました。そうしたファンに向けてまた一つ情報を届けるチャネルを増やし、新たなコミュニケーションの形にチャレンジします。実際に手に取れる雑誌を購入していただき、そこでも質の高いコンテンツを提供することができれば、「乗りものニュース」に対するエンゲージをより高めていけるのではとも考えています。もともと紙媒体への知見が社内にあるため雑誌という形を選択しましたが、媒体にはこだわらず、今後も読者に質の高いコンテンツを届けるために、マルチメディア展開をしていきたいと考えています。

購読モデルになると思うのですが、脱広告モデルを本格的に進めていくのでしょうか。

メディア・ヴァーグ 坂口さん現状、売り上げのほとんどを自社メディアの広告収益でまかなっており、また幸いなことに純広告も引き合いがあります。現状、収益の大部分は広告によっていますが、徐々にその他のモデルにチャレンジしていけたらと考えています。直近では、サブスクリプションモデルでの展開を行うべく開発を進めています。また、購読モデルだけでなく、コンテンツマーケティングやBtoB/BtoCのリアルイベントなどでのマネタイズも考えています。

雑誌などの老舗メディアが逆にWeb展開をしてくるケースも多いかと思いますが、その中でのメディア・ヴァーグの強みは?

老舗メディアのデジタルシフトは、取材力という観点からは確かに脅威ではあるものの、Webメディア運営で地道に培ってきた知見と体制がメディア・ヴァーグの強みになってくると考えています。たとえば、紙媒体は重要な結論を最後に持ってくることが多いと思うのですが、Webメディアは結論ファーストなんです。そうでないとすぐにユーザーが離脱してしまうからです。これは分かりやすい一例ですが、こうした知見やノウハウは日々のPDCAを回すことで初めて得られるものだと思います。また、SEOの強化や、チャットツールを活用し、いつでもどこでもネタ案の全社的な共有を行ったり、取材から公開までをスピーディーに運ぶ体制を敷いたりという本質的な「Web仕様」でメディア運営できている部分が、弊社の強みになっていると思います。

今後Webメディアが担っていくべき役割とは?

最後に、Webメディアが担っていく役割を教えてください

大きいテーマですね(笑)。Webに限らずですが、パブリッシャーとしての役割は読者に対して正しい情報を届けていくことだと思います。そうした大前提を踏まえつつ、ユーザーとの距離の近さというWebの特性を活かし、ユーザーニーズを汲んだ情報発信をすることがWebメディアの果たすべき役割の一つだと考えています。
昨年末のキュレーションサイト問題や米大統領選挙のフェイクニュースの問題以来、Webメディアの質について注目が集まっていますが、メディア・ヴァーグがやっていることは今も以前も変わりません。ひたすらに正しい情報を適切なタイミングで提供し続けていくこと、ユーザーの信頼を得るには、ここに尽きると思います。

ライターの紹介

fluct magazine 編集部

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日本No.1 SSP「fluct」の運用で培った業界知識やノウハウを記事にして発信してまいります。 株式会社fluctサービスサイトはこちらから

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