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Google Play子供向けポリシー改定を徹底解説!FluctSDKによる解決方法もご案内します

Android向けFluctSDKの開発をしている 吉岡です。

Google Play Storeにてモバイルアプリを配信されているアプリパブリッシャーのみなさま、既存アプリ向けに2019年9月1日から施行されるファミリーポリシーの改定には対応されましたでしょうか?
今回のポリシー改定はターゲットユーザーとしてお子様を含む全てのアプリに影響があるため、ターゲットユーザーの計画外の引き上げを行ったり、一部広告掲載の停止を行った方も多いのではないでしょうか。

このたび弊社fluctの提供するFluctSDKでは、お子様向けアプリにおける広告配信を最適化する機能をリリース致しました!複雑なお子様に向けた配信内容の最適化も、FluctSDK1本で簡単に実現できます

この記事では、マーケティングご担当者さまの気になる「そもそも今回のポリシー改定ではどのような影響を受けるの?」という疑問や、エンジニアさまの気になる「FluctSDKを使うとなぜ便利なの?」という疑問に対し、Googleと密にコミュニケーションを取っている我々fluctがわかりやすくお答えしていきます。

※ 本記事は2019年8月27日時点でGoogleより公開されている情報を元に執筆しています。また、特別記載のある箇所を除き、本記事は株式会社fluct独自の見解を記したものです。

Google Play ファミリーポリシーとは?

「Google Play ファミリーポリシー」とは、Google Play Storeでアプリを配信する際に要求される「Google Play デベロッパー プログラム ポリシー」に含まれる、ファミリー向けの配信に関する要件のことを指します。

以前は「お子様を主なターゲットとしたアプリ」向けの「Google Play ファミリー向けプログラム」というオプトイン・プログラムに関する記述が大半を占めておりましたが、今回の改定により「お子様がターゲットに含まれるアプリ」すべてに対する記述が大幅に増加しています。

改定の影響を受けるのはいつ?

新規に公開されるアプリの場合、2019年5月29日から適用され、審査の対象となります。
既に公開済みのアプリの場合、2019年9月1日から適用され、審査の対象となります。

どのような要件が追加される?

前提として、アプリパブリッシャーさまが管理されているGoogle Play Console内の「ターゲットユーザーおよびコンテンツ」という設定項目へ適切なターゲット年齢層を設定をしていることが求められます。こちらには「0〜5 歳」「13〜15 歳」のように年齢層の選択肢が存在し、アプリの主なユーザ層を選択することになります。

選択した年齢層に応じてアプリ配信時の要件が決定されますが、これらは大きく下記の3項目に分類することができます。

  1. アプリ内コンテンツのお子様向け配慮
  2. お子様向けに配慮された広告ネットワークの利用
  3. 個人情報をはじめとする、各国の法令に準拠したデータの取り扱い

これらは全てポリシーに追記されている内容ですので、もう一度Google Play デベロッパープログラムポリシーを確認しておくとよいかと思います。

順に確認していきましょう。

アプリ内コンテンツのお子様向け配慮

「Google Play デベロッパー プログラム ポリシー」において「子供向けやファミリー向けにアプリを設計する」として記載されている内容です。

一般的に「不適切なコンテンツ」などと表現される内容に対する制限のほか、お子様をターゲットとして含まず成人のみに対して提供する場合には、お子様の興味を惹きうるアイコンや文言が含まれないことも求められる点に注意しましょう。

お子様向けに配慮された広告ネットワークの利用

「Google Play デベロッパー プログラム ポリシー」において「不適切な広告」「広告ネットワーク認定」として記載されている内容です。

ここで要求されるのは、

  • 広告コンテンツがユーザに適切な内容であること(レーティング等)
  • ユーザーを年齢層別に分けるなどし、お子様向けには「Google Play の認定広告ネットワーク」のみが表示されるよう実装すること

の2点です。

Google Play 認定広告ネットワークでは、広告事業者が COPPA や GDPR などの適用されうる全ての児童関連法へ準拠していることと共に、レーティング設定が可能であることや、個人情報の収集やパーソナライズド広告を無効化することを求めています。

よって、認定広告ネットワークを用いた適切な実装を行うことで、今回のポリシー要件を満たすことができます。

個人情報をはじめとする、各国の法令に準拠したデータの取り扱い

こちらも「子供向けやファミリー向けにアプリを設計する」として記載されている内容です。

ここでは、

  • お子様の個人情報を収集する場合は情報を開示すること
  • お子様向けサービスでの使用が承認されていないAPIやSDKを利用しないこと
  • 米国の児童オンライン プライバシー保護法(COPPA)や EUの一般データ保護規則(GDPR)、その他適用される全ての児童関連法に準拠していること

などが求められています。

これらもユーザーを年齢層別に分けるなどの制御が認められていますが、すべてのユーザーへ妥当なレベルの機能を提供する必要があります。

子供と大人の両方を対象としているアプリの場合、子供向けサービスでの使用が承認されていない API や SDK は、年齢を確認する画面とともに使用されるか、子供からデータを収集しない方法で実装されている場合(例: Google ログインがオプション機能として提供されている場合)を除き、実装することはできません。
なお、すべてのユーザーがアプリおよび妥当なレベルの機能を利用できる必要があります。

承認されていないAPI (SDK) にはGoogle Sign-Inも含まれることに注意しましょう。たとえばゲームアプリなどの場合にはGoogle Play Game Servicesを用いたリーダーボードをご用意されているかたも多いかと思いますが、こちらは子供向けの利用が承認されていないため、違反となってしまいます。

気になるのはCOPPAやGDPRへの準拠です。こちらに関しては「日本にのみ配信しているアプリであれば対応しなくてもよいのでは?」と受け取ってしまいそうになりますが、Googleより「配信国問わず準拠する必要がある」との回答を得ています。

Q(fluct): COPPAへの対応有無は、13歳未満をターゲットに含みかつ米国を配信対象に含むアプリをPlay Storeで公開したい場合にのみ審査の対象となる、という認識で相違ないでしょうか。
A(google): US、EUに限らず、子どもを含むオーディエンスがターゲットされている場合、いずれのアプリもGooglePlayのディベロッパープログラムポリシーとGoogle Play デベロッパー販売 / 配布契約に準ずる必要があります。

審査の対象は?

今回のポリシーは「子供」を対象としたアプリへ適用され、審査されます。
ポリシー上では、子供に関して下記のように説明しています。

「子供」という言葉は、地域や文脈によって意味が異なる場合があります。
アプリに対してどのような義務や年齢制限が適用されるのかを判断する際は、弁護士に相談することをおすすめします。
アプリがどのように機能するのか最もよく知っているのは、デベロッパーの皆様ご自身です。
そのため、Google Play 上で提供するアプリをファミリー向けの安全なものにするには、デベロッパーの皆様の協力が欠かせません。

では実際に審査されるのは「ターゲットユーザーおよびコンテンツ」としてどのように設定を行った場合でしょうか。Googleへ確認を取ったところ、下記の回答を得られました。

Q(fluct): 各国ごとに “子供” とみなす年齢は異なるかと思いますが、審査の際は具体的にどの範囲の年齢を “子供” とみなし審査を実施されますでしょうか。
また、これらは日本や米国含む複数の国を配信対象としている場合にも共通で適用されますでしょうか。
米国COPPAに基づく場合、0〜12歳が対象となると認識しております。

A(google): 子供の年齢層はご認識の通り12歳以下となっております。

すなわち、子供を主なターゲットとして含まない場合は「13-15」の項目、またはそれ以上から選択すればよいことになります。

既存の広告はどうすればいい?

無料アプリを配信しているアプリパブリッシャー様、特にカジュアルゲームなどの場合はアプリ内広告による収益化が広く採用されており、既に一般的な手法として確立されています。
また弊社fluctのヒアリングでも、収益性を最大化するために2件以上の広告SDKをご導入されている方は少なくないと感じています。

今回のポリシー変更に追従するためには、利用する広告SDKや実装の見直しが必要不可欠です。
具体的には、居住国や年齢を確認し、個人情報の収集に関する合意を取り、結果を元に利用可能な広告事業者の判定や、各広告SDKごとに適切な値を設定するためのコードを都度実装することになります。

しかしながら、アプリへ直接導入している多数のSDKを全て適切に管理するのは大変難しく、またお子様向けの配慮を行うためのコードはSDKごとに全く異なるため、実装にも運用にも膨大なリソースが必要となることが想像されます。


FluctSDKならご対応も簡単に!

弊社fluctが提供するAndroid向けFluctSDKでは、この問題を「メディエーション」という手法で解決します。

fluctはSSPとして多数の広告事業者と提携しており、FluctSDKに搭載される広告SDKメディエーション機能を用いると、FluctSDK向けの実装1つのみで多数の広告事業者から最も収益性の高い広告を表示することが可能となります。*1

そしてこの度リリースした最新のFluctSDKでは、ご利用のユーザにより適切な広告事業者を自動選択したり、お子様向けに配慮したコンテンツへの制限やデータ処理を行うための機能を新たに実装しています。

たとえばご利用中のユーザがお子様に該当することをFluctSDKへ通知いただいた場合、自動的に「Google Play の認定広告ネットワーク」からの表示のみへ制限を行い、ターゲティング等に用いられる情報の収集を停止致します。
この際、通常であればお子様に該当する旨を通知するためのコードやオペレーションは広告事業者により全く異なるものとなりますが、FluctSDKはそれらを内包し自動で適切に処理致します。

もちろんご利用中のユーザがお子様に該当しない場合は、従来どおり多数の事業者より最も収益性の高いものをfluctが自動選定致します。


fluctと共にアプリの収益性を最大化しませんか?

今回のポリシー改定は、アプリパブリッシャーさまのビジネスに少なからず影響を与える変更です。特にお子様をメインとして展開されている場合、大幅な見直しが必要になるでしょう。
また、現状ではアプリ配信に際する大きな影響は受けないものの、今後データの取り扱いに関する規制が拡大していく可能性は否めません。

fluctは今後もプラットフォームの動向を注視し、アプリパブリッシャーさまの収益性を最大化できるソリューションをご提案していきます。

共にアプリの収益性を最大化しませんか?担当コンサルタントもしくはこちらよりお問い合わせください

*1: SDKメディエーション機能は、一部フォーマットのみ対応しております。詳細はお問い合わせください。

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fluct magazine 編集部

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日本No.1 SSP「fluct」の運用で培った業界知識やノウハウを記事にして発信してまいります。 株式会社fluctサービスサイトはこちらから

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