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映画業界のトップランナー ユナイテッド・シネマと考える、新たなメディアのあり方とマネタイズについて(後編)

映画業界のトップランナー ユナイテッド・シネマと考える、新たなメディアのあり方とマネタイズについて
ユナイテッド・シネマとは

シネマコンプレックスであるユナイテッド・シネマやシネプレックスなどを運営するローソングループの映画興行会社です。

全国で43劇場、389スクリーンを抱えており、WEBサイトでもマネタイズに注力しております。

後編では、ユナイテッド・シネマが行なっている今後のプログラマティック広告の戦略をご紹介します!データ収集と活用、販売そして広告主さまへの営業ほか、『映画』と『プログラマティック』のシナジーによる展望などを伺いました。

お話を伺ったのは……

ユナイテッド・シネマ株式会社 マーケティング統括部 副部長 西村大介氏

ユナイテッド・シネマ株式会社
マーケティング統括部 副部長
西村大介氏

株式会社fluct 代表取締役兼 株式会社VOYAGE GROUP 取締役 望月貴晃

株式会社fluct
代表取締役兼
株式会社VOYAGE GROUP
取締役
望月貴晃

プログラマティック広告においてメディアがやるべきことについて

望月:ここで少し話を変えて大きな視点でお話できればと思います。
現在プログラマティック広告の市場としては、様々な事業社が生まれ、正直なところ、事業社を変えればることで大きく収益が上がるというようなパフォーマンスの差がなくなり始めている状況ですが、と思います。
そんな状況の中で、長年プログラマティック広告の最前を走る西村さんとしては今後メディアとして、どう動いていくことが良いと考えられていますか?

西村さん:おっしゃる通りです。
AdXの導入、ヘッダービディングと新しいプロダクトが次々出ている中でも、いくらチューニングしても収益が倍になるということはないですよね。これからはメディア側も努力していかなければならないと思っています。

ユナイテッド・シネマが実際に行っている施策について

望月:具体的にどのような施策でしょうか?

西村さん:ユナイテッド・シネマではサイトに訪問してくれたユーザーのデータを活用し、デマンドへのアプローチを行なっており、収益に繋げております。私たちのように何かに特化したメディアであれば同様のアプローチがしやすく、自社サイト上の収益と、その来訪者が生み出す他サイトでの収益を両立することが可能だと考えています。

望月:素晴らしい取り組みですね。
fluctももともとはサプライサイドのみに身を置いておりますが、2019年1月にfluctの親会社に当たる株式会社VOYAGE GROUPと、株式会社サイバーコミュニケーション(以下CCI)が経営統合し、株式会社CARTA HOLDINGS(以下CARTA)ができ、fluctでもデマンドサイドとの連携を強化し、CCIと電通から高単価案件を獲得するなどの動きも進めております。
それに加え、今後はデータを活用して、fluct SSPの先にあるDSPにいかに高単価で入札させるかの仕組みを作ることも考えております。

CARTAではDataCurrentを活用し、媒体社のデータ構築〜活用まで一気通貫で対応
CARTAではDataCurrentを活用し、媒体社のデータ構築〜活用まで一気通貫で対応

西村さん:CARTAになったことで、デマンド商流を持ったfluctの今後に期待しております。
アドテク環境も変わっていく中で、メディアの強みである1st party データの使用は今後、より重要になってくると考えております。
自社サイトの収益以外に何か新しい価値を作る、そのためにデータを集める、他のデータとつなげて価値を高めていく、という流れなのかな、と考えております。
今後、メディアもプログラマティックに限らず、データを活用したデマンド、純広告、記事広告などもCARTAと一緒に販売していくような仕組みができたらとても未来が明るいなと思いますね。

望月:ありがとうございます。
様々なメディアが今プログラマティック広告を使ったマネタイズを行なっていると思いますが、これだけは言いたいというようなことはあったりしますか?

西村さん:ツールの導入を躊躇しない方がいい!ということですね。(笑
弊社でもいろんなツールを試してきましたし、これからも新しいチャンスをガンガン増やしていきたいです。

望月:おっしゃる通りだと感じています。
ユナイテッド・シネマ様のように、仮想CPMの調整のような目先のタスクはツールで自動化し、データの蓄積、DMPの構築にリソースを割いてデータの活用に繋げられるメディアが今後も生き残って行きますし、今後もそういった企業は増えてくると思います。
現在は具体的にどういったことに取り組んでいるのでしょうか?

西村さん:映画ならではのデータを使って、デマンドサイドに営業に行っています。
エンタメ領域は人々の嗜好性を示すデータとして、広告主側からは好まれることも多く、「こういう層に訴求できるのでぜひ配信させてください」というようなアプローチの仕方で直接案件を取りに行っています。
広告主向けの提案資料も、都度データによるメリットを示すことを心がけています。

映画ならではのデータを使い、より良い案件を配信

望月:とても素晴らしい取り組みですね!今後の展望などもありますでしょうか?

西村さん:データ領域では、いくつも仕掛けていきたいことがありますが、こちらはまだ言えないですね。
あとは映画館のようなオフライン業界を、オンライン化していきたいという野望もあります。
タクシーアドはまさに成功例だなと思っているので、他業界の成功例に習いたいなと考えています。

望月:うちもCARTAになり、やれることが増えていく中でSSPに限らず、ぜひ協力させていただきたいですね!

西村さん:ぜひお願いします!

望月:メディアが今後生き残っていくためにはデータの活用は必須ですし、コンテンツがニッチなメディアの方が可能性があると思っていますが、その辺りはいかがでしょうか?

西村さん:同感です。専門的なデータが集まることは、大きな武器だと思っています。
デマンド営業歴も長くなってきたので、最近ではメディアの中身を見るだけで「このメディア伸びるな、可能性あるな」と、勝手にときめいたりしています。(笑

望月:fluct、ないしはCARTAでは今後インストリーム、音声領域、DOOHなど注力していく予定ですが、映画業界全体の動きは何かございますか?

西村さん:映画業界は他の業界に比べてプログラマティック広告によるマネタイズという手法がやっと定着し始めたので、最新のマネタイズ手法を、どんどん取りこめていければいいな、とは思います。

今後行っていきたいことについて

望月:西村さん個人としては、今後のキャリアをどう考えていますか?

西村さん:私としてはユナイテッド・シネマに貢献し続けて行きたいなと思っています。
映画が好きなので、この業界に愛着があるのと、アドテクの半年経ったら世界が変わっているレベルのスピード感が良いので、その両方を満たすユナイテッド・シネマという会社が好きですね。

望月:アドテク業界のスピード感は他の業界じゃ味わえないような楽しさがありますよね。
新しいものが出てきたらどの事業社も横並びで影響を受ける部分がありますね。

西村さん:そうですね。アドテクはこんなに複雑なのに、説明書もなく、みんな手探りなのが面白いです。まるでクエストを解くような感覚で、当初は興味がなかった領域も、なんだ、こうするのか、と分かると好きになっていきますね。

望月:西村さんも今やアドテク領域の中心人物ですよね。
映画業界を離れるということはなさそうですか?

西村さん:それは今のところないですね。映画業界自体で毎週新作が出て話題が変わるから面白いですし、社内の話題も「この新作はスゴイ」と華やかものばかりなので、身を置いていて居心地が良いなと思っています。

fluct、CARTAへの期待について

望月:ありがとうございます!
最後に今後のfluctないしはCARTAへの期待感をぜひお聞かせ願えますでしょうか。

西村さん:ユナイテッド・シネマにも、fluctさん独自のPMPやfluctさん経由の高単価案件が定常的に流れるような仕組みができたら嬉しいですね。
CCIと統合したのもプラスだと思います。
メディアを抑えているfluctが、認知系のプロモーションをいかに一気通貫で流していくかが鍵になりそうかなと思っております。

望月:まさに現在バイサイドとの連携を強化しておりますのでぜひご期待いただければと思います!

本日は誠にありがとうございました!
(※)Data Currentでは、データの収集からセグメント作成とその活用、媒体特化の商材開発も行っております。

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この記事を書いた人

fluct magazine 編集部

fluct magazine 編集部

日本No.1 SSP「fluct」の運用で培った業界知識やノウハウを記事にして発信してまいります。

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