ウェビナー開催のお知らせ
先日公開されたiOS14についてどのような対応をお考えでしょうか?
「そもそもどんな影響があるの?」
「ATTダイアログっていつ設置するのがベスト?」
「SKAdNetworkって何?」
「その他に必要な対応は?」
など、目まぐるしく変わる情報にご不安なことが多いかと思います。
今回のウェビナーでは、株式会社fluctのエンジニアにより
- iOS14では広告にどんな影響があるのか
- 各広告事業社の対応状況
- オススメの対応方法
- ATTやSDKアップデート以外にもストア申請の際に行わないといけない対応
などパネルディスカッション形式で具体的な事例を交えお話しします。
iOS14はすでにリリースされており、対応が急がれる問題です。 fluctではiOS14についてオウンドメディアでもご紹介しておりますが、 当日はさらに詳しく解説と質疑応答を行わせていただきます。
概要
日時 | 10/27(火)17:00〜19:00 @Zoom |
登壇者 | ・株式会社fluct コンサルタント 廣川・花島 ・株式会社fluct SDKエンジニア 辻林 |
対象 | その他アプリ企画開発、運営に携わる方々 iOS14対応にお悩みの方 対応方法について質問をしたい方 情報交換の場が欲しい方 ※同業他社様、及び営業目的のご参加はご遠慮いただいております。 |
お申し込み
その他ご質問がございましたらfluct花島(mizuki_hanashima@voyagegroup.com)までにお気軽にご連絡ださい。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
※本記事は2020年9月23日時点の情報を元に執筆しています。
2020年6月23日にAppleによるWorldwide Developers Conference 2020(以下WWDC20)が開催されました。その中で、2020年秋頃にリリースされるiOS 14のプライバシーポリシーについて、大きな変更が発表されました。対象はApp Storeでリリースされている全てのアプリです。
iOS 14では、IDFAの使用が制限され、ターゲティング型広告(Appleにおける追跡型広告)を含む広告配信が難しくなると予想されます。
2020年7月17日に公開いたしました第一弾「iOS 14、ターゲティング型広告への影響は? 対応方法と今後の広告業界について【WWDC 2020】」が大きな反響を呼びました。そのため、本記事を含む2記事ではさらにiOS14について確認できた情報や具体的な施策をご紹介できればと思います。
- 第二弾:【iOS14】IDFA取得オプトイン必須化以前・以降での変化と対応(本記事)
- 第三弾:【iOS14】ATTダイアログを設置した場合のIDFAの動き
iOS 14のIDFA取得のオプトイン必須化が2021年初めまで延期に
2020年9月3日、Appleは2020年秋のiOS14のリリースとともに開始されるはずだった「『ユーザーを追跡する許可』の必須化」を来年のはじめまで延期することを公式に発表しました。
これは「ユーザーを追跡する許可」いわゆるIDFA取得のオプトインの必須化を延期するもので、「iOS 14」自体や、アプリトラッキング承認リクエストをユーザーに提示するための「App Tracking Transparencyフレームワーク(以下ATT)」、広告効果計測ツールの「SKAd ネットワーク」のリリースを延期するものではありません。
必須化までの期間、アプリディベロッパーはIDFA取得のオプトインを実装しないままでおくことも可能になりました。
iOS14の広告配信への影響のおさらい
iOS 14よりIDFAの利用がオプトイン方式となります。
今後はアプリやアプリが導入しているサードパーティーのiOS 14 SDKがIDFAを利用して広告配信や広告の効果測定を行う場合、アプリ内でユーザーに対して利用の同意を求める必要があり、同意しなかったユーザーのIDFAは取得できなくなります。
これまでは主にデバイスに紐づけられる広告IDであるIDFAを利用してコンバージョン計測をしていました。
今後は配信面と広告主アプリ両方でオプトインする必要があるため、同様の計測を行おうとした場合、正確な計測が難しくなることが予想されます。さらには広告収益に影響する可能性も考えられます。
fluctで調査したところ、IDFAが取得できている場合と取得できていない場合を比較すると平均1.7倍程度の差が確認できました。
IDFAオプトイン必須化以前・以降での変化
2021年初めの「IDFA取得のオプトイン必須化」以前以後での変更点は、下図の未定義(ATTダイアログの選択前)が、2020年中はIDFAアクセス可能で、2021年はじめにIDFAアクセス不可になります。
ATTダイアログの設置をしない場合:
- 2021年初めまではこれまで通りIDFAを取得可能
ATTダイアログの設置をした場合:
- ATTダイアログで同意が取れた場合、IDFA取得可能
- ATTダイアログで同意が取れなかった場合、IDFA取得不可
ATTダイアログを設置し同意が取れなかった場合、収益低下のリスクが考えられます。2021年初めの必須化までは、敢えて対応をしない方が無難といえます。
まとめ
- iOS 14とATTは2020年秋に公開済み
- IDFAオプトイン必須化は、2021年初めまで延期
- 2021年初めのIDFA取得のオプトイン必須化まではこれまで通りIDFAにアクセス可能
- ATTダイアログを表示できるのは1回限り
- 2021年初めまではATTダイアログを設置しても同意が取れなかった場合に、IDFAが取れず広告収益性が低下するリスクがある
fluctとしては上記を踏まえ、
2021年初めの必須化までATTダイアログを設置しないことをおすすめします。
今後もfluctでは、iOS 14について情報発信を行なっていこうと考えております。
もしもご不明な点などありましたらお気軽にお問い合わせください。
“【iOS14】IDFA取得オプトイン必須化以前・以降での変化と対応” への0件のフィードバック